Kappa/宵花火(PDF版)
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「これを推理小説と呼んだら、私は多分石打の刑に処されるでしょう(裃白沙)」 登場人物を見ただけで犯人が分かる男、自称天才名探偵敷島浩二が事件を片っ端から片づける! 証拠はねぇ! 理由もねぇ! でっちあげて追い詰めろ!! 時には、美人秘書とのロマンスあり……、キャッキャウフフなシーンあり。 しかし残念ながら、泣ける犯人の自供はございません。 どうかよそをあたってくださいませ。 ――いや、あのね、私はこういう探偵、ちょっと苦手ですから。 その場合には瓦木紗綾シリーズをお勧めさせていただきます。
「これを推理小説と呼んだら、私は多分石打の刑に処されるでしょう(裃白沙)」
登場人物を見ただけで犯人が分かる男、自称天才名探偵敷島浩二が事件を片っ端から片づける!
証拠はねぇ! 理由もねぇ! でっちあげて追い詰めろ!!
時には、美人秘書とのロマンスあり……、キャッキャウフフなシーンあり。
しかし残念ながら、泣ける犯人の自供はございません。
どうかよそをあたってくださいませ。
――いや、あのね、私はこういう探偵、ちょっと苦手ですから。
その場合には瓦木紗綾シリーズをお勧めさせていただきます。
Kappa
遠野と言ったらカッパだろ? 依頼主が死んだと思ったら、カッパ淵から出てきやがった。 しかも傍らにゃ「Kappa」のダイイングメッセージありといやぁ、準備がいいねぇ。 さあ、ダイイングメッセージの書き方講座としゃれこもうか?
宵花火
世の中には、この花火はいいねぇ、粋だねぇなんて言いますから、きっと、よくないねぇ、無粋だねぇなんていうような花火もあるんでしょうか。ぶすぶす言って燻ってちゃぁ、そりゃ花火とは言えませんで。 しかし、よからぬ花火だからって不良品とは限りません。とくに鶯谷の界隈ですと、川開きの時期ともなればどちらも満室、満室と赤い灯が。というわけで、花火も見ずにあちらこちらで上がっては散り、上がっては散り。こちらも花火と変わりませんな。 さて、そんな鶯谷からちょいと足を延ばしますと、隅田川。タガヤと首が飛ぶならまだしも、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきたのは年端もいかぬ小娘でありました。